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契約の履行と効力について

ただの覚書とは違い、契約が成立すると当事者はその契約内容に拘束され、守る責任が生じます。

契約することによって発生した債務を債務者が任意に履行しない場合、債権者は訴訟手続・強制執行手続を踏むことによって、債務者に対し強制的に債務の内容の実現を求めることができるようです。

債務不履行が発生した場合では、債権者は契約の解除ができたり、債務者へ対して損害賠償を請求することができるそうです。

債務不履行の例では、納期までに商品を納めないなどの履行遅滞や、商品を破損し債務を履行できないなどの履行不能、商品を渡した後に欠陥が見つかるなどの不完全履行があります。

商取引や不動産などや、他のビジネスでもこれらのことがあってはならないので、しっかりと契約内容や見本を確かめ、慎重に契約を進めなければならないです。

契約の効力では、契約とはただの合意や約束とは違い、裁判を通じてその内容を強制執行などの形で、強制的に実現することもできます。

仮に契約違反をすると、契約で規定された賠償などの責任が生じたり、民法上債務不履行責任や不法行為責任を負わされることもあるようです。

また、実際では契約の効力とれているが実質、債権の効力という問題になるようです。

契約とは?

覚書には契約との関係性もあるため、契約について知ることは大切と言えます。

契約とは一般的に、対立し合う利害関係にある者同士がそれぞれ自分の利益をあげるための行為をすることに合意することとされています。

よって、当事者の間には一定の行為をする法的な義務が発生するケースが多いようです。

契約の種類には細かく、典型契約、非典型契約、双務契約、片務契約、諾成契約、要物契約、有償契約、無償契約
の8つに分けられています。

そして民法で言う典型契約とは、贈与、売買、交換、消費貸借、使用貸借、賃貸借、雇傭(雇用)、請負、委任、寄託、組合、終身定期金、和解の13種類の契約を規定されているようです。

契約成立の例で言うと、Yさんが土地の所有権を有している場合にZさんがYさんの土地を買いたいという申込みの意思を示しました。

そして、Yさんが承諾の意思を示すことで売買の契約が成立するというものがあります。

契約とは原則的に当事者の意思表示の合意のみで成立し、仮に土地・建物の売買でも契約書を作成しなくても契約は成立するそうです。

ですが、契約書を交わして合意することで契約が成立したというお互いの証拠となるので契約書は重要と言えます。

人によっては覚書という形態をとる場合もあるようですが、署名サインや印鑑を押すことで契約書と同じように法的な効力を持つようです。

覚書 その使われ方

「覚書」という意味を調べようとすると、個人情報保護についての覚書や、引き出物の覚書、「シネマトグラフ覚書」という本があったりで、なかなか実態がつかみづらい状態です。

事実、覚書は本来外交などの約束の場で使われていた手段らしいですが、身近で気軽に、「覚書」なんて書類を作ったりしていますよね。

秘密保持、機密保持についての覚書なんてのもあるのですが、秘密なことという重要なことを契約書ではなく、あえて覚書にする意味がどこにあるのか私には分かりませんね。

約束の場で、覚書に収入印紙は必要なのか?という話も良く聞きます。

名目が例え、「覚書」でも「契約書」でも、課税文書であれば印紙が必要になってくるようです。その金額は税務署に問い合わせた方が良いでしょう。

ナイチンゲールの医学書の名前で、「看護覚書」という題名を付けている。

この本は、看護についての理論を語っていますが、彼女が看護の場で気付いたことを、忘れないように書いておこうという意味が込められているんでしょうね。

覚書のトラブル

何かの契約を交わす際に、契約書と覚書の使い方によって双方の誤解やトラブルやもあるようです。

私の知人で、ある事業所へ面接に行った際に契約書ではなく覚書で済まされ、本当に契約されたのか不安を抱いたり、疑惑を感じたりしたそうでそうです。

また、覚書の控をもらえなかったという話も聞いたことがあります。契約の際の覚書が紛らわしいと感じられている人も多そうですね。

覚書には、はっきりととした書式や形式、雛形、フォーマットといったものは無く、そのときの取り決めによって自分たちで工夫して書いているようです。

しかし、契約書として使うのなら話は重大になってくるでしょう。

署名や印鑑も必要になると考えられるので、「忘れないように書いておこう」のような使い方ではなくなってきますよね。

ちなみに、ビジネスの世界では覚書と契約書の違いは文字が違うだけだそうです。

ビジネスで相手と物事を取り決めるときに、その書類を「契約書」としても「覚書」としても、法律的な効果に違いはないようです。

重要なことは書かれている内容で判断され、表題が「覚書」として作成されても、取引に関して書かれていれば、実質的には「契約書」と見なされるとされています。

このような場合は、「覚書」という言葉に惑わされず、契約を実際交わしているのかをよく話し合う必要もありますね。

お互いの認識が甘いとトラブルのもとになる可能性が高いと言えますね。

契約書との関係

よく、不動産関係の売り手と購入者が交わす契約に、住宅性能表示や特約などを契約書では無く、覚書に記載するといった話を聞くことがあります。

これは購入者からしてみれば、なぜ契約書ではなく覚書なんだ?と思う人もいるでしょう。そして法的な効力についても違ってきます。

不動産に関する契約書の覚書として、賃料改定の覚書が一般的になっているそうです。契約書が大部分になる場合など、賃料改定の部分だけは覚書とし、契約書とは別に作成することもあるようです。

この場合、覚書の役割は契約書の文面を補完するという意味で使われ、契約書と一体を成しています。

そのため、覚書には貸主、借主ともに署名、押印が必要になってきます。また、契約書と一体であることを覚書にも明記の必要があるそうです。

書式の例文として、覚書の冒頭に「平成○○年○月○日付で甲・乙間で締結した○○○契約書における○○○について以下の通り取り決める」とし、「覚書」は特定の契約書を補完し、その内容が一体であることを明記します。

覚書には本体の契約書のどの条文について詳細に取り決めたものなのかを明確に示しておきます。

注意したいのが、覚書の最後に「本覚書は契約書と一体をなすものである」と入れることです。

そして、末尾に契約者双方が署名、押印をすることにより覚書は、本体の契約書と一体として効力を有することになるみたいですね。

覚書その前に

本来覚書とは、ある事柄の基本的な事実の要約や論点を相手に伝える外交上の文章という意味があります。

普段人が用いる意味あいとしては、忘れないように書き留めておくための、文書、メモ、備忘録、覚えなどで用いられることが多いですね。

似たような言葉として、「念書」と言う語もありますが、「覚書」「念書」とも法律的には特別の意味はなく、違いも全く無いと言われています。

しいて言えば「覚書」は軽い内容で定まっていない様式、「念書」は重い内容である程度整った様式として使われることがありますが法的効力は同じそうですね。

そして戸惑いやすいものとして、契約書というものもあります。契約書の場合は、署名や印鑑を押したりと法的拘束力が強くなります。

一般的には、覚書は契約書よりも法的拘束力が弱く扱われますね。

しかし、覚書に本人の印鑑など押してしまうと契約書のように扱われたり・・・など、よく確認しないとトラブルの元になるような気がしますね。