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覚書 その使われ方

「覚書」という意味を調べようとすると、個人情報保護についての覚書や、引き出物の覚書、「シネマトグラフ覚書」という本があったりで、なかなか実態がつかみづらい状態です。

事実、覚書は本来外交などの約束の場で使われていた手段らしいですが、身近で気軽に、「覚書」なんて書類を作ったりしていますよね。

秘密保持、機密保持についての覚書なんてのもあるのですが、秘密なことという重要なことを契約書ではなく、あえて覚書にする意味がどこにあるのか私には分かりませんね。

約束の場で、覚書に収入印紙は必要なのか?という話も良く聞きます。

名目が例え、「覚書」でも「契約書」でも、課税文書であれば印紙が必要になってくるようです。その金額は税務署に問い合わせた方が良いでしょう。

ナイチンゲールの医学書の名前で、「看護覚書」という題名を付けている。

この本は、看護についての理論を語っていますが、彼女が看護の場で気付いたことを、忘れないように書いておこうという意味が込められているんでしょうね。

契約書との関係

よく、不動産関係の売り手と購入者が交わす契約に、住宅性能表示や特約などを契約書では無く、覚書に記載するといった話を聞くことがあります。

これは購入者からしてみれば、なぜ契約書ではなく覚書なんだ?と思う人もいるでしょう。そして法的な効力についても違ってきます。

不動産に関する契約書の覚書として、賃料改定の覚書が一般的になっているそうです。契約書が大部分になる場合など、賃料改定の部分だけは覚書とし、契約書とは別に作成することもあるようです。

この場合、覚書の役割は契約書の文面を補完するという意味で使われ、契約書と一体を成しています。

そのため、覚書には貸主、借主ともに署名、押印が必要になってきます。また、契約書と一体であることを覚書にも明記の必要があるそうです。

書式の例文として、覚書の冒頭に「平成○○年○月○日付で甲・乙間で締結した○○○契約書における○○○について以下の通り取り決める」とし、「覚書」は特定の契約書を補完し、その内容が一体であることを明記します。

覚書には本体の契約書のどの条文について詳細に取り決めたものなのかを明確に示しておきます。

注意したいのが、覚書の最後に「本覚書は契約書と一体をなすものである」と入れることです。

そして、末尾に契約者双方が署名、押印をすることにより覚書は、本体の契約書と一体として効力を有することになるみたいですね。

覚書その前に

本来覚書とは、ある事柄の基本的な事実の要約や論点を相手に伝える外交上の文章という意味があります。

普段人が用いる意味あいとしては、忘れないように書き留めておくための、文書、メモ、備忘録、覚えなどで用いられることが多いですね。

似たような言葉として、「念書」と言う語もありますが、「覚書」「念書」とも法律的には特別の意味はなく、違いも全く無いと言われています。

しいて言えば「覚書」は軽い内容で定まっていない様式、「念書」は重い内容である程度整った様式として使われることがありますが法的効力は同じそうですね。

そして戸惑いやすいものとして、契約書というものもあります。契約書の場合は、署名や印鑑を押したりと法的拘束力が強くなります。

一般的には、覚書は契約書よりも法的拘束力が弱く扱われますね。

しかし、覚書に本人の印鑑など押してしまうと契約書のように扱われたり・・・など、よく確認しないとトラブルの元になるような気がしますね。